金木犀（キンモクセイ）石けん（キャスティールベース＋ミリスチン酸）

本日スタンプ押しました！（スタンプ後の記事、再々更新です！）
スタンプ後の写真も追加しました。

石けん作りは春と秋が適しているそうですが、
温度管理気にしないで作れるからやっぱりいいですね！
なので、最近石けん作りまくり(笑)
キンモクセイが香る時期。
キンモクセイをインフューズドオイルした石けんを作ってみました！
（詳細とレシピは「続き」から）

キンモクセイの香りを残すのが最優先だったので、
「どうやったらこの香りが残せるだろう？」という所から始めました。

「ココはやっぱりインフューズド（抽出油）でしょ！」
手始めにキンモクセイをドライハーブにしてみたのですが…
あのフローラルな香りがちっとも残りません！
何か草くさいというか…(^^;
キンモクセイの香りは飛びやすく、ドライハーブには向かないようです。

「コレは生のままオイル漬けにするしかない！」
…涼しくなってきたとはいえ、生のままずーっと漬けっぱなしにしたら、
カビが生える可能性が！(T_T)
インフューズドオイルのやり方は大き分けると、
「冷浸法」「温浸法」の二通りあります。
（この場合、「ウルトラ抽出法」は割愛します。今の私には難しすぎる(^^;

「短期間でハーブの成分を抽出する温浸法なら、カビも生えまい！」
温浸法もやり方が様々なのですが、
今回は前田京子さん監修「お風呂の愉しみネットストア」のメルマガを参考にしました。
（登録すれば、過去のメルマガが読めます。）

オリーブ300gに生のキンモクセイ30gを漬け込み。
約270gの抽出油が完成。
肝心の香りは…う～ん…ちょっと香る程度？？(笑)
こりゃ～石けん仕込んでも香りは飛ぶな…(^^;
でもせっかく漬け込んだので作ります！

＊材料（250パッチ）
オリーブオイル（キンモクセイのインフューズド）　97%
ミリスチン酸 3%
ディスカウント　10%
水分量　38%
オプション　クチナシの実（水に色付け）

オイルの香りを生かすのと、ミリスチン酸の効果を試したかったので、
オイルはオリーブのみ。
ミリスチン酸とは、簡単に言えば「泡立ちを良くし、石けんを固くする白い粉」です。
キャスティールは泡立ちも控えめで柔らかいので、ミリスチン酸はピッタリかと！
入れすぎるとカチンコチンになるので、３％と控えめに。
今回は色づけもトライしてみたかったので、
クチナシの実で水を黄色に染めてみるという方法もやってみました。
クチナシの実は、栗きんとんの色づけでお馴染みの食材で、
水やアルコールもコレに漬けるとキレイなイエローになります。

＊作成メモ
気温　22度（曇り時々雨）
混ぜ時間（攪拌）　20分＋5分
トレース　1時間

ミリスチン酸は沸点が55度なので、オリーブオイルを55度にして溶かしました。
それを45度まで下げ、水分量半分で作った苛性ソーダ液を投入後、攪拌。
攪拌後に、残りの水分で作った「クチナシの実液」を追加。
ペットボトルのお茶くらいの色にしたのですが、
もうちょっと色を濃くしても良かったかな…
苛性ソーダ液に入れなかったのは、
化学変化を起こして色がもし変わったら怖いからです(笑)
苛性ソーダ液は気温が70度程上昇し、色の変質も起こりやすいそうです。

20分攪拌後にクチナシの実液を入れたのですが、
ちょっと生地が重くなってきた気がしたので、
念のため、よ～く混ぜました。
（↑の攪拌時間の＋５分は、ここでの混ぜ時間です(笑)

キャスティールなのに、トレース早い！
１時間後にはもう型入れ。
コレはインフューズドオイルで、更にミリスチン酸を入れたせいかと思います。
（どちらもトレースが早くなるそうです。）
お陰でチャッチャと作業できました。

ただいま型入れ状態で、型出し待ち状態ですが…
香りはほのか～に香る程度？
色は…黄色っぽさは今のところ出ていません(^^;
やっぱりもうちょっと濃くすれば良かったー！！

＊カットした日（製作から１週間後）



気候のせいか、インフューズドオイルのせいか、
なかなか固まらず、生地に粘り気が…
この粘り気は、廃油を使った石けん生地に似ている(^^;
どうやら空気に触れない部分は、いつまで経っても固くなりそうも無い感じだったので、
おもいきって型からはがしちゃいました！
当然のごとく、キレイにははがれず…（´；ω；`）
せっかくキレイな四角い石けんになるよう、木枠にも入れたのに残念。
「こりゃ～…カットも当然キレイにはできんぞ…」
と思ったので、別の方のブログで「ピアノ線でカット」というのを読んだ事があったので、
それをヒントに今回はカットの方法を変更！
いつもは穴あきナイフですが、コレもあんまりキレイに切れないんですよね(^^;
（ぶぎっちょな私…）
ピアノ線が無かったので、張りのある透明のミシン糸で代用。
ソープカッターに糸をあてて、おそるおそるカット…
え？？すごく簡単にキレイに切れちゃう！！
石けん生地がまだヤワヤワだったせいか、糸がスルスル～と入って、
驚くほどにキレイにまっすぐカットできました。
ナイフ使うよりよっぽどキレイで簡単！！
もっと早く気がつけば良かったー！！＞＜
でも糸で切った石けん生地は、燐面が密着しすぎて、今度ははがすのが怖い(^^;
１個だけむりやり剥がしたら、持った部分がグニャってなってしまいました。
なので、少し固くなるまで剥がすのは待とうと思います。
で、↑の写真は糸でカットした断面。
こんなに拡大しても超キレイ！
その代わり、周りがかなりキチャナくなってしまいましたが…＿|￣|○
カットは何とかできたけど、この生地でスタンプもキレイに押せるかしら？
…ちょっと不安(^^;

色ですが、写真見ての通りイエローにはなりませんでした。
やっぱりもっと濃くしなきゃダメですね(^^;
で、肝心の香りは…鼻を近づけるとほのかに香ります。
でもオイルに漬け込んだ時より、いい香りになってるんですよね。
本当にフローラルで上品な甘い香り！
…熟成したら飛んでしまうのかしら？不安(笑)

＊スタンプ押し終了！（製作から13日目）



生地がまだヤワヤワだったので、スタンプ押すタイミングも遅くしたのですが、
…ちょっと遅すぎたみたいです(^^;
↑の写真の左側がキンモクセイ石けん、隣りが牛乳石けんです。
牛乳石けんに比べて、スタンプの押しがちょっと弱いですよね。
色味の関係もありますが。
牛乳石けんの時は、すごくキレイに押せたんですよね～。
コレはラード入りの効果かしら？理想的な固さなんです。
それに比べ今回のキンモクセイ石けんは、
ミリスチン酸を入れた割には固さがイマイチ？
５％くらい思い切って入れた方が良かったかな？

ちなみに香りは…かなり薄くなってます（´；ω；`）
やっぱりキンモクセイは、香りを残すのが難しい素材のようです。

＊解禁日を迎えたら、また更新します。